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4月13日(土)TR『ハイランド浄明寺緑地の自然を学ぶエコロジー教室』報告vol.1
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2019/04/15
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講師:矢ヶ崎 朋樹 先生 /IGES国際生態学センター主任研究員・博士(環境学) 開催日:4月13日(土)12時30分〜15時30分(16時30分まで懇談会) 会場:自治会館会議室〜浄明寺緑地(Iブロック〜Jブロック) 参加人数:40名
講師のご紹介 矢ヶ崎朋樹先生は、新横浜を拠点とする 公益財団法人 地球環境戦略研究機関 国際生態学センター Institute for Global Environmental Strategies Japanese Center for International Studies in Ecology (略称:IGES-JISE) の主任研究員で、アジア・アフリカ地域の森林づくりのための研究を主な目的に活動されています。
・・・・・今日の講座内容を少しご紹介します・・・・・
1. 日本人の生活と生き物
「青は◯より出でて◯より青し」等、ことわざを見てみると、動植物など生き物が多く使われていることに気づきます。また、「令和」で注目を浴びている万葉集にも、本当にたくさんの動植物が詠み込まれています。 古来から、人間の生活は、生き物と密接に関わってきた歴史があることがわかります。
2.SDGs ・・・2030年までに実現しようとする持続可能な未来のための目標に向けて
出典 https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31635/
2015年9月に国連サミットで採択された2030アジェンダを達成するために、17の目標が掲げられました。世界から貧困をなくす、飢餓をなくす、健康な生活の保障、質の高い公正な教育、ジェンダー平等、水の管理から始まり、近代的エネルギーへのアクセス、生きがいのある人間らしい雇用の実現、気候変動のための緊急対策、海洋・海洋資源の保全、陸域生態系の保護・回復と持続可能な森林経営などが挙げられています。矢ヶ崎先生は、アジア・アフリカ地域で現地の植生調査や人々と生態系の関わり、健全で健康な生活や雇用を生み出すための森林づくりなどを研究しています。 アフリカでは、2004年にケニヤの植林運動(グリーンベルト運動)を通じて環境保護と民主化に取り組んだ功績により、ノーベル平和賞を受賞したケニヤ人女性ワンガリ・マータイさんの意思を受け継ぎ運動を続ける現地の人々と一緒に活動されています。 ラオスでは、長い歴史を持つ伝統的な焼畑農業がさまざまな問題により制約され、循環のエリアが狭まって成り立たなくなっていることから、未来にかけて持続可能な社会、森林づくりと産業化を目的に調査研究中です。このラオスの山々では、日本のどんぐりの木と呼ばれるマテバシイなどに近縁の常緑樹が人々の暮らしを支えています。薪にしたり、作業小屋を作る木材にしたり、田んぼを耕す馬鍬の歯にするなど、硬くて丈夫な木の性質が生かされています。ラオスの人々は、身近な草木の名前や効用・活用法について豊富な知識を持っています。これらの知識は主に両親から(おそらくは代々)伝えられていて、現地調査の貴重な情報源になっています。 (続く)
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